深層学習を用いた押下動作映像からの硬さ推定
物体の硬さは接触式センサにより計測されるものだが,食品等,衛生面の問題により接触が望まれないケースが存在する.そこで本研究では,衛生面上問題ない物体を介した対象物体の押下動作の映像により,物体の硬さを推定する手法を提案する.本研究では対象物体に食品を想定し,人の箸を介した押下動作を用いた推定を行った.柔軟物体には,図2に示す様々な硬さの人肌ゲルを用いた.被験者が押下する様子(図3)の30fspのカラーおよび深度映像(図1)を用いて,硬さのデータと対応付けて深層学習したモデルを作成し,テストデータに対して適切に硬さの推定が行えることを確認した.
図1 深層学習に用いたカラーおよびデプス映像.
図2 対象物体として用いた人肌ゲル,およびデュロメータで計測した各硬さ数値.
図3 実験装置.
参考文献
三河祐梨
,牧野泰才,篠田裕之: 深層学習を用いた押下動作映像からの硬さ推定, 日本バーチャルリアリティ学会論文誌, Vol.23, No. 4, pp.239-248 (2018)
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